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夢中になるという才能

執筆者の写真: バンド・ワークショップ 深谷バンド・ワークショップ 深谷

今は全く書かなくなりましたが、何年もブログを書いていました。


ギターの話しあり、機材のマニアックな話しあり、人生論的な話しもあり。


その中でこのワークショップ・ブログに合いそうなものがいくつかあるので転載しようと思います。


まずは「夢中になるという才能」

 

「夢中になって何かをやっていた頃」のこと、をふと思い出しました。

それができるかどうか?とかそんなことは考えずに来る日も来る日もギターを弾いていた頃。


高校生の頃、私はマイケル・シェンカー(動画をご覧ください)になりたかったんです。



その頃「神」(今思うとすごい邦題ですが笑)というアルバムが出ました。

Armed and ready(腕とレディだと思ってました笑)を自分なりにコピーしてみたんですが、その後先輩が弾いているのをみて「自分のと全然違う」と思ってその先輩が弾いてるのをじーっと食い入るように見ていたのを思い出しました。


まだその頃は今みたいにすぐコピー譜などもなく、でも弾けるようになりたい。

と必死にコピーし始めました。

学校でバンドで練習をして、勉強もせずにコピー。

日曜は朝から晩までコピー、してました。


その頃はグレコのレスポールを弾いてたんですが、どうしてもフライングVが欲しくて先輩に安く売ってもらったのを弾いてました。

グレコの白いやつでしたね。

2万円だったと思います。

ワウも持ってました。

もちろん半止めにして。

その頃はアドリブしてもマイケルのフレーズが自然に出てくるくらいになってました。

MSGの日本公演も観に行きました。

朝早くウチを出て先輩と都内までチケット買いに行って。

その頃は直接買いに行くしかなかったんです。

でも2階席。

ほんの豆粒くらいにしか見えなかったけど、嬉しかったなぁ。

でも今は思うと、それがあったから私は今ギターを弾いてるんだと思います。


何かに夢中になるということはその後にとても大きな財産になると思います。

若い頃に夢中になることを知らずに成長するとおそらく夢中になるということ自体がわからないかもしれない。

でも夢中になることを覚えた人はきっとまた夢中になれるものを見つけようとするでしょう。

誰かを好きになる。

夢中になる、という時にフラれたらどうしよう?とか考えたら夢中になれませんよね?

フラれてもいい。

夢中になるくらい誰かを好きになることを覚えた人はきっとまた違う誰かを夢中に好きになることができる。

これも同じことじゃないでしょうか?


それが仕事になり、プロという世界の中でだんだんと薄れていったのかもしれません。

仕事にしてしまうと、夢中になっているつもりでも先のことを考えてしまいます。

できないものはできるようにしなければいけません。

そんな中で夢中でギターを弾くことをしなくなっていったんでしょう。


何か一つのことに夢中になれる、っていうのは一つの才能だと思います。

とても多くの人はそうしたくてもできないのではないでしょうか?

違う見方をすると集中力なんでしょうね。

あることに集中する、って先のこと考えたりするとできないように思うんです。

それよりも今のことだけ考える。

悪い見方をすれば後先考えないので失敗すれば目も当てられないことになるかもしれません。

でも失敗することは考えずに一つのことに集中する。

こういうことなんでしょう。


よく「楽しんで」と言いますよね?

これってとても難しいことだと思うんです。

できないと思えば楽しめない。

これも一つの集中力でしょう。

できてもできなくてもそのことを夢中になって挑む。

できない時にも「どうすればできるようになるか?」を必死に考える。

もっと言うとできないということ自体を楽しむ。

私のように仕事にしてしまうとそれは不可能なのかもしれません。


でももう一度、夢中になって楽しんでギターが弾きたい!

今ならできそうな気がします。

 

以上です。

いくつになってもこうした気持は大事にしたいですね。

 
 
 

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